わたしたちの生活には、思いがけない出来事が、たくさん起こります。
多発している、交通事故や各種災害・親の離婚・家出・長期入院などさまざまな事情からとり残された子どもたちは、その日から日常の生活に困り、学校もおろそかになります。
また、不幸な家族等の人間関係から、虐待を受けたり・非社会的な自閉や登校拒否・反社会的な行動に走る子どもたちもいます。
合掌苑(児童養護施設)は、こうした事情の(1才から18才までの)子どもたちを児童相談所を通じて預かり、家庭に代わって短期間あるいは長期間にわたり、健全に育成する、仏教的社会福祉施設です。
児童福祉法では、
「児童養護施設は、乳児を除いて、保護者の無い児童虐待されている児童その他環境上養護を要する児童を入所させて、これを保護をすることを目的とする」 と定めています。
- 昭和25年12月
- 曹洞宗「禅宗」北辰寺の建物を利用して、住職岡本幹翁が里親として登録する。
- 昭和27年4月
- 養護施設定員30名として認可。
- 昭和29年3月
- 児童居室2棟完成する。
- 昭和30年7月
- 社会福祉法人として認可定員50名となる。
- 以後増改築して全容を整える。
- 昭和54年3月
- 木造で老朽のため前面改装をし現容を整う。
- 昭和62年7月
- 職員宿舎「福祉館」完成する。
- 昭和63年9月
- 食堂・娯楽施設を増改築する。
- 平成3年3月
- 本館幼児室を増改築する。
- 平成11年2月
- 別館「かやの実館」を増改築する。
職員一同は、以下を大切に養護にあたります。
支援倫理宣言
私たち、合掌苑職員は理念・心得を大切に、以下の事を宣言し、子どもの最善の利益を追求し、養護に励みます。
① 子どもの意見を聞き、話し合うことで子どもとの信頼関係を築き、安心安全な生活を目指します。
それによって子ども自身の情緒の安定を図り、安心安全で合掌苑で生活出来るようにします。
そのために、笑顔を持って子どもに接し、挨拶、言葉使いや、コミュニケーションのスキルが身に付くよう援助します。
② 共に生活することで相手を認め、思いやる心が育むよう支援します。
やさしく寄り添いながら子どもを褒め、スモールステップを積み上げ認めることで自己肯定感を育みます。
その為に、話しやすい態度や環境づくりを行います。
それぞれの子どもの自己肯定感が高まることで、他者を認め、認め合う・思いやる生活を目指します。
③ 夢や目標に向かった支援をすることで自立・家庭復帰を目指します。
子ども相談センター、学校、医療、家庭、地域との連携を持って、入所児童の多角的な支援を行います。
子どものアセスメント、将来をプランニングすることで社会性を育んだ支援をします。
子どもの健康に配慮し、学力・体力の向上を支援します。